体質改善

　病院での不妊治療を進める一方で、私は自分自身の体質を変えることにしました。
　私は、冷え性で、夏でもあまり汗をかかないし、冬は手足が冷たくて夜はあんかなしには寝られないほどでした。
　生理痛も酷く、時々貧血を起こすほどで、生理のたびに仕事を休んでいました。

　まず、冷え性を何とかしようと思いました。
　そのためにはまず、脂肪をつける必要があります。
　私は、体重が４０ｋｇあるかないかで、痩せて腕をつかむとすぐに骨に当たるほどです。
　この体重を、とりあえず５ｋｇ増やすことを考えました。
　
　世の中に体重を減らす方法はたくさんあって、テレビでも雑誌でも取り上げられているのに、増やす方法はありません。
　たくさん食べればいいじゃないか、と言われても、私は１回の食事量が少なく、また、食べても体重に変化がない体質です。
　どうやったら体重が増えるんだろうか。
　いろいろ考えて、結局、体重を減らす方法と同じことをしてみることにしました。
　それは、「よく噛んで食べる」
　よく噛んで食べれば、消化吸収がよくなり、結果、太るんじゃないかと考えて。
　それから、半身浴をして、基礎代謝をよくする。

　もう一方で、冷え性によいとされる漢方を飲みました。
　「当帰芍薬散」という漢方で、婦人病に処方されます。
　
　他にも、体を温める食品を、積極的に食べるようにしました。
　生姜、大豆製品、黒砂糖など、とにかくいいと言うものは何でも試してみました。

　その甲斐あってか、体重は４４ｋｇ前後まで増やすことができたのです。
　冷え性も多少改善され、生理痛も前ほど酷くはなくなり、漢方で妊娠に向いていると言う「ふっくらと温かいお腹」にもなりました。
　そうやって、自分なりにも積極的に「妊娠体質」に改善していきました。